富山県富山市の医療法人社団尽誠会 野村病院

文字サイズ

 

腕から挿入する中心静脈カテーテル(PICC)の適応患者様のご紹介について

2017.09.20

栄養状態の悪い患者様や、長期間経口摂取ができない患者様に対して高カロリー輸液を行います。
高カロリー輸液は、高濃度であるため手の血管など末梢静脈から投与すると血管痛や静脈炎を起こしてしまいます。
このため、心臓に近い中心静脈へカテーテル(管)を挿入する必要があります。


近年、中心静脈カテーテル挿入における穿刺時の致命的な合併症が大きな問題となっています。
一般社団法人日本医療安全調査機構 医療事故調査・支援センターの提言では、末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)の検討を推奨しています。
PICCは、腕から挿入する中心静脈カテーテルです。
他の中心静脈カテーテルと比較して、腕から比較的簡単に挿入でき、挿入後感染などのリスクも少ないのが特徴です。


当院では、機械的合併症ゼロを目指し穿刺用超音波(GEヘルスケア社 Venue)を用いてPICCを挿入しています。
経口摂取が困難な場合で、本人または家族様が胃瘻や中心静脈ポートに対して抵抗を示す場合など、適応患者様がいらっしゃいましたらご紹介ください。

一覧に戻る