富山県富山市の医療法人社団尽誠会 野村病院

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オーラルフレイル対策における医科歯科連携について

2023.07.01

フレイルは、高齢期になり心身の機能や活力が衰え虚弱になった状態として、2014年に日本老年医学会が提唱した概念です。
オーラルフレイルとは、口腔に関する軽微な衰えを放置したり、適切に対応しないままにすることで、口腔機能の重篤な低下や心身の機能低下まで繋がる負の連鎖が生じてしまうことに対して警鐘を鳴らした概念です。

オーラルフレイルとは4つのレベルで構成されます。
「第 1 レベル 口の健康リテラシーの低下」
口腔健康に対する自己関心度(口腔リテラシー)の低下から歯の喪失リスク高まる段階です。

「第 2 レベル 口のささいなトラブル」
滑舌低下や食べこぼし、むせといったささいな口の機能低下が食品多様性の低下や食欲低下を招き口の機能低下が進む段階です。

「第 3 レベル 口の機能低下」
口腔機能低下症と診断される段階であり、咬合力や舌運動の低下など口腔機能低下が顕在化し低栄養やサルコペニアに陥る段階です。

「第 4 レベル 食べる機能の障がい」
咀嚼障害や摂食嚥下機能低下から、栄養・運動障害、要介護状態に至る段階です。

当院では3名の歯科衛生士を中心に、医科歯科連携によるオーラルフレイル対策に取り組んでおります。

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