富山県富山市の医療法人社団尽誠会 野村病院

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新たな地域医療構想 ~超少子高齢化・人口減少時代の2040年を見据えた医療・介護サービス提供体制を考える~

2025.03.03

2040年を見据えて、厚生労働省は新たな地域医療構想に関する取りまとめ案を公表しました。
2040年とは、1971~1974年に生まれた世代、いわゆる団塊ジュニア世代が65歳以上の前期高齢者になる年になり、65歳以上の人口が全人口の約35%になると推計されています。
全国的な人口については、85歳以上を中心に高齢者数は2040年頃のピークまで増加すると見込まれています。
また、全国的な医療需要については、85歳以上の高齢者は医療・介護の複合ニーズを有する場合が多く、85歳以上人口の増加に伴い、2020年と比較して、85歳以上の高齢者の救急搬送は75%増加し、85歳以上の在宅医療の需要は62%増加することが見込まれています。(出典:2024年12月18日新たな地域医療構想等に関する検討会)

一方、富山医療圏の人口については、他地域と同様、すでに総人口は減少しています。75歳以上の人口は2030年にピークとなり、65歳以上の人口は2040年にピークとなると見込まれています。
また、富山医療圏の医療需要については、入院患者数推計も同様のトレンドとなり、2030年に75歳以上と総数がピークを迎え、65-74歳は2040年にピークを迎えると見込まれています。外来は75歳以上が2030年にピーク、65-74歳が2040年にピークを迎えるが、既に総数は2020年をピークに減る一方となる見込みです。(出典:厚生労働省「平成29年患者調査」2019年3月1日、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」2018年3月推計)

85歳以上の増加や人口減少がさらに進む2040年以降を見据えると、全ての地域・世代の患者が、適切に医療・介護を受けながら生活し、必要に応じて入院し、日常生活に戻ることができることが求められています。同時に、医療従事者も持続可能な働き方を確保できる医療提供体制を構築することも求められています。

医療法人社団尽誠会 野村病院では、上記のような背景から医療と介護の両方が必要になる人がさらに増加すること予想されており、医療・介護・福祉の有機的連携による地域完結型サービス提供体制の構築、タスクシフト・タスクシェアによるチーム医療の推進、ICT/ロボット/ニューデバイス導入による医療・介護サービスの質向上について進めてまいります。

 

慢性期治療病院への変革
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/life-sciences-and-healthcare/articles/hc/hc-taidan02.html

 

介護医療院での「見守り支援システム」導入が多職種連携を促進
https://manseiki-hataraku.jp/news/media/164/

 

「リハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取り組み」 ~多職種連携によるチーム医療と働き方改革時代におけるタスクシフトの実践のご紹介~
https://cardinalhealth-info.jp/case_report/novellus-vol-49/

 

Otsuka Nutrition Webinar ~最新の地域完結型医療を目指して~
https://manseiki-hataraku.jp/news/new/614/

 

「ロボット化を見据えた給食を選択し、働き手の能力を最大に。これからの時代を生き抜くための新しい病院厨房のあり方」
https://www.narikoma-group.co.jp/case/c11377.html



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