介護医療院 尽誠会は介護ICTなど介護テクノロジーを効果的に活用したスマート介護施設へ ~介護現場における生産性向上の取り組み~
2025.04.22
日本は、65歳以上の割合が21%を超えた超高齢社会となっています。
富山医療圏も例外ではなく、介護需要は2020年を100とすると、2025年に116まで増加しその後も高止まりになると予測されています(出典:JMAP 地域医療情報システム)。
一方で、生産年齢人口減少による介護スタッフの不足が見込まれており、介護施設における生産性向上は重要な課題となっています。
介護医療院 尽誠会では、介護ICT・ロボット・ニューデバイスといった介護テクノロジーを効果的に活用し、スタッフの業務負担軽減や働きやすい職場環境づくりを推進し、介護の質向上も図るスマート介護施設を目指しています。
ICTの力で病院を進化させる—業務効率化と成長の実現
https://www.ricoh.co.jp/magazines/smb/casestudy/006336/
●とろみ自動調理サーバー導入:栄養経営エキスパート 2021年(令和3年)3月・4月号掲載
2020年(令和2年)9月にとろみ自動調理サーバーを導入しました。とろみ付けの手間が省けたため、介護スタッフの負担軽減になり働き方が改革されました。
もちろん、導入したことで均一な濃度と味のとろみ茶が提供可能になりました。
また、本来望ましい濃度で提供できるので医療安全的に良く、人の手を介さず調理サーバー内で作られるため衛生的にも良く、質が担保されるので利用者サービスも向上しました。
●ICT介護である見守り支援システム「眠りSCAN」導入:ヘルスケア情報誌 けあ・ふる 2022年(令和4年)秋号掲載
2021年(令和3年)12月には「医療・介護のICT化」推進の一環として、ICT介護である見守り支援システム「眠りSCAN」を富山県下初となる介護医療院全室(100室)へ導入しました。
当初の目標は、眠りSCAN導入により利用者の眠りの質向上から「利用者から選ばれる介護施設」になること、また、医療・介護スタッフの業務改善から「医療従事者から選ばれる介護施設」になることでした。
導入後は、ICTデータを積極活用し多職種連携を行いながら、自主的に主体性をもって動く自律型組織に変化しました。また、介護スタッフがデータを活用することで介護スタッフの成長にもつながりました。
このほか、介護スタッフは主観的から客観的な申し送りになり、申し送りの質の向上、ひいては利用者サービスの向上にもつながりました。
●排尿予測支援機器D free導入:北日本新聞 2023年(令和5年)10月3日朝刊掲載
2023年(令和5年)9月には、排尿予測支援機器D freeを導入しました。
排尿の自立は人間の尊厳を守ることにつながるため、介護医療院 尽誠会では重視しています。
D freeは富山県はもちろん、介護医療院として全国で初めて導入しました。D freeの導入で、夜間・早朝の排尿に起因する転倒事故を減らすことが期待され、医療安全面の向上と介護スタッフの業務負荷軽減にもつながることが期待されます。
●認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」導入:北日本新聞
2023年(令和5年)10月3日朝刊掲載
2023年(令和5年)9月には、認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」を富山県はもちろん、中部地方の病院・介護医療院として初めて導入しました。
2025年には65歳以上の5人に1人は認知症となる時代、すなわち認知症約700万人時代へ突入しています。
介護医療院 尽誠会では、認知症に対応できるスタッフ教育と認知症コミュニケーションロボットのハイブリッド対応で、未曾有の認知症時代に対応していきます。
●介護用インカム導入:KNB WEB 2025年(令和7年)3月14日掲載
介護医療院 尽誠会では、2025年3月にインカム20台を導入しました。職員間のコミュニケーションを円滑にし、利用者の満足度の向上をめざしています。
介助中に別の利用者から急に依頼された場合でも、インカムで他の職員に連絡することで、より迅速な対応が可能となります。
富山県下初となる介護医療院全室(100室)の見守りセンサーや介護記録ソフトウェアと合わせ、利用者の安全確保・介護サービスの質向上・職員の負担軽減をさらに進めていきます。
今後も、「介護施設はこうあるべき」や「介護施設だったら仕方がない」といった固定観念から脱却して、新時代にふさわしい介護施設づくりを積極的に推進していきます。
介護医療院尽誠会では、介護の質向上や介護現場を変える取り組みにより、新たな施設価値を創造し「地域から、そして医療従事者から選ばれる施設になる」というVisionに向かい未来へ動いています。