富山県富山市の医療法人社団尽誠会 野村病院

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看護師が働きやすいための職場環境づくりとは? 近年の厳しい診療報酬改定と超高齢社会の影響から考える ~スタッフの「人」を尊重する取り組み~

2025.05.10

近年、診療報酬改定の影響から急性期病院における在院日数は短縮化されています(※①)。

(※①)急性期病院からなぜ早期転院しなければならないのか
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=332


この影響で、入退院のスパンも短縮され、慢性期病院へは以前より不安定なまま急性期病院から転院されてくる患者さんが増えてきました(※②)。それに伴い、看護業務がさらに複雑化しています。

(※②)急性期病院と慢性期病院の違いについて
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=328


 また、超高齢社会の進行により入院患者さんの年齢層は以前よりさらに上がっています。
これに伴い、重度の廃用症候群(ねたきり)や認知症の患者さんが増えたこともあり(※③)、看護ケアもさらに複雑化しています。

(※③)認知症ケアチームについて ~認知症700万人時代における多職種連携(IPW:Interprofessional Work)によるチーム医療の推進~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=394


このような理由から、病院看護師の負担は増大しています。
これらを一つ一つ解決していくことが、働きやすい職場環境づくりのために重要になってきます。


 1)業務改善

複雑化する看護業務を解決していくために、ICT・ロボット・ニューデバイスなどのデジタル化を進めています。併設する介護医療院 尽誠会では先行してデジタル化を積極的に進め、先進的介護施設として働きやすい職場環境づくりを推進しています。

先進的介護施設として介護医療院 尽誠会は介護テクノロジー活用による介護DXを推進 ~多様なスタッフ誰もが輝き、そして活躍できる働きやすい職場を目指して~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=398


2)待遇改善

看護師の業務負担にあった待遇にするため、例えば病棟入院患者数に応じた夜勤手当の増額などの処遇改善を行っています。

看護師処遇改善について ~働きやすい職場環境を整える~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=310


3)福利厚生

働きたいと思う病院になることも重要です。そのために福利厚生としては、女性ヘルスケア応援自販機、キッチンカーの利用補助、某有名ショップの訪問販売、売店改革、軽食販売、源泉かけ流し温泉の職員割引等の取り組みを行っています。

【健康なスタッフが最高のケアを創る】女性が働きやすい職場環境づくり ~その特徴・取り組みとは?~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=345


4)タスクシフト

複雑化する看護業務をサポートするため、各病棟に医療クラークを配置して協力しながらチーム医療を進めています。

医療クラークとして病棟ではたらく ~慢性期病院のメディカルクラークとしてはばたく~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=367


5)多職種連携によるチーム医療の推進

複雑化する看護業務を一人で抱え込まず、多職種連携によるチーム医療を推進することで協力しながら慢性期以降の患者・利用者の人生を支えるための仕事を進めています。

VUCA時代における病院運営とは? ~スタッフの「人」を尊重する~
https://nomura-hospital.jp/news/news_detail.php?news_id=391



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