多様性とレジリエンスでVUCA時代を見据えた職場環境づくり
2025.05.17
現代社会は、将来の予測が困難なVUCA時代(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)に突入しています。
医療・介護現場においても、急速な環境変化への対応が求められています。
こうした背景のもと、医療法人社団尽誠会 野村病院では、組織としてのレジリエンス(変化に対する柔軟な対応力)を高め、職員が安心して働ける体制づくりに取り組んでいます。
特に、多様性(Diversity)を尊重した組織文化の構築に力を入れています。
医療法人社団尽誠会 野村病院では以下のような取り組みを進めています。
①ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進
多様なバックグラウンドを持つ職員が働きやすい環境を整備するため、性別・年齢・国籍・ライフステージ等に配慮した勤務制度を導入しています。また、令和5年(2023年)には「イクメン企業宣言」「イクボス宣言」も行い、子育て支援や働き方の柔軟性にも注力しています。
②レジリエントな業務体制の構築
新興感染症や災害などへの対応力を強化するため、BCP(事業継続計画)の策定やICT・デジタル技術の活用を進めています。これにより、突発的な状況でも職員が安心して業務を継続できる環境を整えています。
③モチベーションと成長を支える制度の整備
新たな人事評価制度や定年延長制度、継続雇用制度を導入し、職員の多様なキャリア形成を支援しています。また、D&I AWARDでの「ベストワークプレイス」認定を受けるなど、外部評価も得ています(2024年)。
④ICT・DXの推進
業務負担軽減や情報共有の円滑化を目的として、ICTツールや見守り支援システムの導入、医療機器の効率化を進めています。これらは、医療従事者のストレス軽減にもつながっています。
今後も、個々の職員が自分らしく力を発揮できる職場環境の整備を継続し、多様性と柔軟性を基盤とした働き方を支える仕組みづくりを進めてまいります。



