マルチモビディティ時代の多職種連携(IPW)とチーム医療 ~リハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取組を推進する~
2025.06.10
1) マルチモビディティ時代の多職種連携(IPW)について
医療法人社団尽誠会 野村病院では、超高齢社会を反映し入院している患者さんの多くが複数の慢性疾患を有している多疾患併存(マルチモビディティ)であるといえます。
多疾患併存(マルチモビディティ)の患者さんに対応するため、当院では多職種連携(InterProfessional Work:IPW)によるチーム医療を推進しています。
当院では、摂食嚥下サポートチーム(SST)、血管アクセスデバイスチーム(VAD Team)、栄養サポートチーム(NST)、排尿自立支援チーム(CCT)、褥瘡対策チーム(PUT)、認知症ケアチーム(DCT)などが多職種連携によるチーム医療を行っております。
2) 摂食嚥下サポートチームが推進するリハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取組について
摂食嚥下サポートチームでは、リハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取り組みを行っています。
多疾患併存の患者さんの場合、これらの要素を連携させないと、リハビリテーションの進行に影響が出ることがあります。
例えば、口腔内の問題があると摂食が難しくなり、栄養状態が十分でないと筋力低下が進みやすくなります。
そのため、リハビリテーション・口腔・栄養の各分野が連携して取り組むことが重要です。
摂食嚥下リハビリテーションにおいては、リハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取組が重要になってきます。
3) 多職種連携によるチーム医療の推進
医療法人社団尽誠会 野村病院では、日常生活動作(ADL)・栄養状態・口腔状態に関する評価を行い、リハビリテーション・栄養管理・口腔管理に関して、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)・管理栄養士・歯科衛生士による多職種連携でチーム医療を行い、リハビリテーション・口腔・栄養の一体的な取組を推進しています。