富山県富山市の医療法人社団尽誠会 野村病院

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開院58周年のご挨拶 理事長 野村 祐介|慢性期医療の改革と、働きやすい病院づくりへの挑戦 ― 野村病院の未来ビジョン

2025.10.01

令和7年(2025年)10月に野村病院は開院58周年を迎えることができました。
これもひとえに、長年にわたり当院を支えてくださった地域の皆さん、患者さんとご家族の皆さん、そして共に歩んできた全ての職員・関係機関の皆さんの温かいご支援の賜物であり、心より厚く御礼申し上げます。

当院は、昭和42年(1967年)10月に富山市水橋の地で開院して以来、「慢性期以降の患者・利用者の人生を支える」という理念のもと、先々代・先代の想いを受け継ぎながら歩みを続けてまいりました。
平成17年(2005年)の新築移転を経て、現在は療養病棟入院料1の届出を行う慢性期病院として、医療必要度の高い方の治療や、人生の最終段階に寄り添う医療、そして在宅・介護との連携に取り組んでおります。

社会は今、医療・介護の両面で大きな転換期を迎えています。
令和6年(2024年)の「トリプル改定」や、人口減少・高齢化の進行、医療人材の多様化など、医療機関を取り巻く環境はこれまで以上に変化のスピードを増しています。
こうしたVUCA時代(変動・不確実・複雑・曖昧な時代)において、私たちは“変化に対応し続ける力”と“変わらぬ理念”の両立を大切にしています。

開院から半世紀を超えた今、私たちは「地域から、そして医療従事者から選ばれる病院」を目指し、チーム医療・働き方改革・DX推進・ESG経営など、時代に即した取り組みを進めています。
また、富山県SDGs宣言のもと、「すべての人に健康と福祉を」「住み続けられるまちづくりを」「人や国の不平等をなくそう」の理念を掲げ、地域とともに歩む医療・介護体制の確立に努めています。

58年という歴史は、地域の皆さんと共に刻んできた「信頼の証」であると同時に、未来への「責任の始まり」でもあります。
私たちはこれからも、患者さん一人ひとりの尊厳を大切にし、職員が誇りをもって働ける環境を整えながら、地域の安心を支える病院であり続けたいと考えております。

今後とも、変わらぬご支援とご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

医療法人社団 尽誠会 野村病院
理事長 野村 祐介


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