継続を、躍進に変える場所へ — 慢性期医療の新たな価値を創る — 開院58周年を迎えて
2025.10.01
継続を、躍進に変える場所へ — 慢性期医療の新たな価値を創る —
慢性期医療は「静」の医療だと思われがちです。
しかし、私たちが見ているのは「変化と可能性」です。
医療法人社団尽誠会 野村病院は、慢性期医療を“その先の希望”へとつなぐ病院でありたいと考えています。
患者さん一人ひとりの尊厳を守りながら、リハビリテーションや摂食嚥下支援、栄養管理、在宅復帰支援などの専門チームが連携し、「より良く生きる力」を引き出す医療を目指しています。
「継続する医療」を、可能性が低くても「成長を目指す医療」へ。
「支える時間」を、「生きる時間」へ。
慢性期医療の枠を超え、地域に新しい息吹をもたらす存在を目指しています。
多職種連携(InterProfessional Work:IPW)によるチーム医療の推進
慢性期医療を支える基盤は、専門職が互いの力を掛け合わせるチーム力です。
かつての医療が医師中心のピラミッド型組織であったのに対し、現代の医療は、職種間の壁を越えた「フラットで協働的な医療」へと進化しています。
当院の患者さんは、複数の慢性疾患を抱え、生活背景も多様です。
そのため、多職種連携(IPW)によるチーム医療こそが、慢性期医療の質を高める最も重要な要素です。
当院では以下の専門チームなどが連携し、包括的に取り組んでいます。
- 摂食嚥下サポートチーム(SST)
- 血管アクセスデバイスチーム(VAD Team)
- 栄養サポートチーム(NST)
- 排尿自立支援チーム(CCT)
- 褥瘡対策チーム(PUT)
- 認知症ケアチーム(DCT)
地域とともに歩む医療 — 「病院完結型」から「地域完結型」医療へ —
1967年の開院以来、医療法人社団尽誠会 野村病院は水橋地域に根ざし、慢性期医療を通じて地域を支えてきました。
超高齢社会を迎えた今、私たちは「治す」医療から「治し支える」医療へ、そして「地域全体で完結する医療」へと進化を続けています。
その一環として、介護医療院尽誠会への転換や、訪問介護・居宅支援事業所の設立を通じて、医療と介護を一体化した支援体制を整えました。
これにより、患者さんが住み慣れた地域で“自分らしく生きる”ことを支える仕組みを構築しています。
慢性期医療は「終わりを支える医療」ではなく「生活の質を取り戻す医療」
医療法人社団尽誠会 野村病院では、慢性期医療のイメージを刷新し、地域社会に新しい“希望の循環”を生み出すことを目指しています。